面影は雨煙の向こう

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雨が降っていた。
静かに雨が降っていた。
天と地を繋ぐ約束の糸のように、しなやかに。
大地を濡らす雨音は重なるほどに旋律を生み、
静かに確かに国を包み込んでゆく。
いつか止まねばいけない雨が。
いづれ晴れ空を呼び込む雨が。
静かに静かに狂ってゆく。

雨が降っている。
雨が降り続けている。
雨は止まない……

モノトーンミュージアム
「面影は雨煙の向こう」
──かくして、物語は紡がれる。
プレイヤー:4人
プレイ4〜6時間
演者レベル:3
必須ルルブ:MMM
推奨ルルブ:書架
情報項目:
エラッタ・更新情報など

情報項目

▼ 雨糸の国について 【社会】 ・難易度9
情報入手後→「▼雨の乙女」についての情報項目が新たに追加される。
▼レイーネについて 【社会】 ・難易度11
情報入手後→シーン11が発生する。
 調べたPCがシーンプレイヤーになる。
▼シザーリオについて 【知覚】 ・難易度12
情報入手後→シーン12が発生する。
 PC3 がシーンプレイヤーになる。
▼歪んだ御標について 【縫製】 ・難易度12
▼雨の乙女について 【社会】 ・難易度13

PCハンドアウト

各ハンドアウトには以下の設定がつく。
PC1:旅を続けている旅人。3年以上前に一度だけ雨糸の国を訪れたことがある。
PC2:裁縫師組合に所属している裁縫師。雨糸の国で裁縫店を営んでいる。
PC3:NPCシザーリオの友人。雨糸の国の住人ではない。シザーリオとは5年以上会っていない。
PC4:NPCローザの従者。雨糸の国の住人。
PC1
シナリオパートナー:レイーネ 推奨感情:友情または恩義

 キミは世界を旅する旅人だ。
 キミは以前“雨糸の国”を一度だけ訪れた事がある。
 その時、急な雨の中で困っていたキミを助け、雨宿りの場所を提供してくれた少女がいた。
 少女との出会いは大切な記憶として今でもキミの心に残っている。
 数年ぶりに“雨糸の国”に進路を取ったキミは、国へ近づくにつれ不穏な気配を感じていた。
PC2
シナリオパートナー:ローザ  推奨感情:友情

 キミは“雨糸の国”で裁縫店を営んでいる裁縫師だ。
 裁縫道具からオーダーメイドの衣装まで、服飾に関するものを扱っている。
 紡ぎ手であるキミがこの国に受け入れられたのは、有力貴族の娘であるローザの助力があったからだ。
 そしてローザはキミの友人であり、キミの店のお得意様でもある。
 今日も彼女に頼まれた新しい作品について相談する事になっていた。さぁ、彼女を迎える準備をしよう。
 ※裁縫師のクラス推奨。PC2のお店は“雨糸の国”の裁縫師組合支部を兼ねている。(表向きはただの裁縫店)。
PC3
シナリオパートナー:シザーリオ 推奨感情:懐旧 または 悔悟

 キミにはかつて親友とも呼べる友人がいた。名前はシザーリオ。彼は将来を期待された優れた奏者で、キミはよく彼の演奏を聴いていた。
 しかし、歪んだ御標の引き起こした不慮の事故でシザーリオは奏者の命ともいえる利き腕を失ってしまった。
 失意のままのシザーリオとキミは些細なことからすれ違い、仲直りできぬまま離別してしまった。
 そして、数年の時が流れキミの元に一通の手紙が届いた。
 それは、シザーリオが“雨糸の国”で演奏するというコンサートの招待状だった。
PC4
シナリオパートナー:ローザ  推奨感情:尽力

 キミは“雨糸の国”の有力貴族の娘ローザの従者だ。
 現在、“雨糸の国”では雨が降り続けている。
 例年ならばもう止んでいるはずの雨にローザも少し不安そうにしていた。
 それだけではなく、最近彼女には何か気がかりな事があるようなのだが……。
 何か彼女の力になれないだろうか?

NPC

ローザ
 雨糸の国の有力貴族の娘。17歳。美しい容姿と明るい性格の行動的なお嬢様である。
 PC4は彼女に仕えている。
 PC2のつくる作品のファンを公言しており、実際にPC2の作るドレスを愛用している。
 自分の良いと思ったものを良いと発言し、貴族として援助も惜しみなく行うタイプのよい支援者。
 晴れ空の似合う、その場を華やかに照らすような愛されるお嬢様だ。
 積極的さが強引に見える場合もあるが、貴族の娘としての自覚もちゃんと持っており、PC4にとっても恥じない主人であろうと誓っている。
シザーリオ
 PC3の友人。細身で高身長の好青年。
 かつては将来を嘱望されていた優れた演奏家だったが、事故で利き腕を失ってしまった。そのことをきっかけにPC3と喧嘩別れをしてしまっている。
以来、ふたりの交友は途絶えてしまい行方も分からないままだった。
 音楽への情熱は人一倍強く、努力も怠らない。普段は物腰が柔らかい穏やかな優しい性格をしている。
 故郷で暮らしていた頃は、練習を兼ねてPC3によく演奏を披露していた。その音色は彼の人柄にも似た優しく柔らかな調べであり、ふたりの思い出の曲も多数存在している。
レイーネ
 儚げな印象を与える透明感のある15歳ぐらいの少女。
 昔、PC1を助けたことがある。
 引っ込み思案で大人しいが、心優しい少女である。
 PC1との交流はごく短い期間だったかもしれないが、別れの際「またいつか会いに来てくださいね」と、控えめな彼女が勇気を出して口にした言葉は、本心からの願いだったに違いない。